南野拓実には2つの幸運が CL王者リバプール移籍の舞台裏

公開日: 更新日:

 そのリバプールを率いているのが、ドイツ人のクロップ監督というのも大きかった。ドイツの強豪ドルトムントを指揮していた時期、元日本代表のMF香川真司(30)と師弟関係にあり、日本人選手のストロングポイントである<勤勉性><俊敏性><規律順守>などを高く評価している。

 すべての条件を兼ね備えている南野は、クロップ監督にとって非常に好ましいタイプなのだ。

 リバプールとザルツブルクは<チーム戦術を同じくする兄弟クラブ>でもある。クロップ監督の戦術の代名詞である<ゲーゲンプレス>は、ボールを奪われた瞬間に複数の選手で素早くプレスをかけて奪い返し、そこから一気のカウンターにつなげていくスタイルだが、このゲーゲンプレスの源流は、12年にザルツブルクのスポーツディレクターに就任したラングニックが導入した戦術。

「これは今もザルツブルクで受け継がれており、南野はザルツブルクに居ながらにしてクロップ監督の戦術を身に付けた。あと2、3試合もプレーすればリバプールのサッカーに馴染める」(サッカー関係者) 

 強力無比3トップ(エジプト代表サラー、ブラジル代表フィルミーノ、セネガル代表マネ)に割って入るのは至難のワザだが、新天地でブレークする可能性は高いと言っていい――。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭