山口俊が入団会見で放った「マグワイア止まり」発言の波紋
「会見の模様や、地元紙の報道を見る限り、山口はオトボケキャラを演じていました。山口がメジャー挑戦を表明して以降、17年に起こした暴行事件が米国やカナダでも報じられており、こわもてのイメージを和らげるために、くだけた会見にしたのでしょう。マグワイアの件もトロントの記者たちの受けを狙ったつもりだと思いますが、現役選手でもトラウト(エンゼルス)、ハーパー(フィリーズ)の他、同地区のジャッジ(ヤンキース)、ベッツ(レッドソックス)ら、強打者はいくらでもいる。彼らの名前を口にしなかったのは、新しい職場に関して何も知識がないのではないかと取られ、無用の反発を招きかねません」(スポーツライター・友成那智氏)
レンジャーズ時代のダルビッシュ(現カブス)は渡米1年目のオープン戦初登板で、バックスクリーン直撃の二塁打を浴び、「そんなに捉えられたという感じはしなかった」とコメント。これに相手打者や米メディアから「敬意を欠いた発言で、潔くない姿勢だ」などと、批難が殺到した。報道陣への対応が、ぶっきらぼうだったこともあり、デビューを前に自ら逆風を招いた。
トロントの印象について「気温は寒いけど、人は温かい」と話した山口。地元ファンを敵に回さないためにも、言動には要注意だ。