5投手にメジャー挑戦の目も…エース級評価は1人もいない
まずは菅野。昨季は度重なる腰痛などに悩まされ、3度の登録抹消。規定投球回数にも届かなかった。それまで巨人のエースとしてフル回転した“勤続疲労”だろう。例えば一昨年はシーズン10完投、投球回数は200を超えた。体調さえ以前の状態に戻れば、復活が期待できる。オフに菅野を見かけた人によれば、体つきもスッキリしていたそうだ。
千賀の問題は体力面にある。夏場に疲れがたまってくると、ストレートの質が落ちる。球に力がなくなり、制球まで甘くなる。昨年は開幕直後に160キロ超のストレートを投げていたが、シーズンを通したスタミナ配分が重要になる。
有原はストレートの制球が甘く、山崎は“勤続疲労”がないことが絶対的な条件。石川は近年、度重なるケガや故障に苦しんでいるから体調面が課題だ。
5人の中で、最も高い評価を受けそうなのは千賀だろう。夏場に球威が落ちる欠点が解消されればの条件付きだが、若さも加味され、年平均10億円程度の複数年契約が期待できる。
(メジャーリーグ覆面スカウト)