守屋の釈明会見 阪神の関西でしか通用しないマスコミ抑制
このあたりの対応と判断に、私は阪神っぽさを感じる。阪神は関西地方において、絶大なマスコミ支配力を誇っている球団だ。在阪スポーツ紙や在阪放送局は阪神との関係を良好に保ちたいがゆえ、阪神を敵に回すような報道は自粛するケースが多い。阪神もその環境に慣れているからか、関西マスコミへの対応については、昭和感が漂う老舗の大手芸能プロダクションかと思うほど、強気な姿勢を崩さない。
しかし今回の相手はデイリースポーツやサンテレビではない、全国にその名をとどろかせる週刊文春である。当然、阪神がキャンプ取材などの出禁を言い渡しても屁とも思わないだろうし、それどころか下手に阪神が言い訳したら二の矢、三の矢を飛ばしてくるだろう。
しかも、守屋は会見で浮気については触れていないのだ。これが浮気は認めているという意味なら、守屋にはDVどうこうの前にあきらかな瑕疵がある。だったら妻にも原因があるとか、そんな子供みたいな言い訳をしている場合ではない。自分に少しでも非がある場合、最初は言い訳から入らず、まずは謝罪に徹したほうがダメージを抑えられるというのは、危機管理の基本だろう。