虎・梅野の報道に疑問 捕手が全試合出場することの危険性
阪神の正捕手といえば梅野隆太郎、そうすっかり定着した感がある。
なにしろ、プロ6年目の昨季は2年連続でゴールデングラブ賞に輝き、2度目となるオールスターにも出場。4月にはサイクル安打も達成し、シーズン123補殺という日本記録も打ち立てた。これはもうリーグを代表する捕手になったと言ってもいいのではないか。今や虎の選手会長であり、年俸もついに1億円(推定)の大台に到達した。
阪神では2012年に引退した城島健司を最後に、長らく正捕手不在が叫ばれてきた。その城島の前の正捕手といえば現監督の矢野燿大が長く務めていたが、思えば2人とも他球団からの移籍組で、生え抜きの正捕手となると90年代の山田勝彦や関川浩一、いや80年代の木戸克彦以来なかなか現れなかった。
だから、生え抜きの梅野がここまでたくましく成長するとは、虎党として感慨深い。今は強肩や捕球技術など守備面の評価が目立っているが、大学時代の梅野はパンチ力のある打撃が売りの攻撃型捕手という評価だったから、今後は打撃面でも飛躍を期待したい。個人的には15本前後の本塁打が見込める長打力の持ち主だと思っている。