「辞める」発言も…鳥谷敬の現役引退が現実味を帯びてきた
昨季限りで阪神タイガースを退団した鳥谷敬の移籍先が一向に見えてこない。退団した当初は千葉ロッテや埼玉西武など複数の球団が獲得に動くのではないかと噂されていたが、実際は目立った動きがないまま、静かに年が明けてしまった。
当の鳥谷は昨年末に関西テレビで放送されたバラエティー番組「こやぶるSPORTS大忘年会SP」に出演した際、その去就について「他の球団から声がかかるのを待っている状況。当然、声をかけてもらえればそこでやりますし、声がかからなければ辞めるという感じですね」と発言。これまでは現役続行を強く希望していた鳥谷だが、ここにきて初めて「辞める」という言葉を口にし、このまま引退の可能性もあることを示唆した。
この手のパターンで思い出されるのは、近年の大物選手では村田修一だろう。村田は2017年オフに巨人を戦力外となり、NPB球団での現役続行を希望して移籍先を探したものの、それが見つからないまま、最終的には独立リーグのBC栃木に入団。そこで半年ほどプレーしたのち、現役引退を発表した。
また、同じBC栃木には昨年春に西岡剛も入団している。彼もまた、その前年に阪神を戦力外となり、その後は村田と同じ道をたどって独立リーグでプレーしながら、いつかのNPB復帰を目指しているという。