レジェンド青木効果無し…男子ツアー人気回復へのイバラ道
■「大金を投じるメリットなし」
「人気の女子ツアーならともかく、今の男子ツアーに大金を投じて何のメリットがありますか。費用対効果どころか、当社のイメージを悪くするだけ。青木功会長? 今どきそんな名前で通用するほど企業は甘くはありません」
そんな嫌みまで言われたそうだが、H氏も返す言葉がなかったという。
20年前にIT企業イーヤマを年間5億円の3年契約でツアーの冠スポンサーに迎えたH氏の手腕と、青木功の“看板”があっても、男子ツアーは見向きもされなかったのだ。
そんな世間の冷たい視線に無頓着な青木会長や現執行部は、男子ツアーの人気回復どころか、逆行することばかり目に付く。
青木会長の取り巻きだけで上層部を固め、強引に定款を変更して、本来ボランティアだった理事を有給にして、カネを配った。
「無策より愚策のほうがマシ」と開き直ったイケメンプロジェクトの失敗にも、誰ひとりとして責任をとらない。
つい最近は現役時代から公私ともに青木会長を支え続けた現JGTO常務理事(事務局長兼務)の佐々木孝悦氏を、次期役員リストから外した。良識派役員や有能職員を次々に排除し、青木会長3期目の続投を画策する執行部だが、今の体制を続ける限り、男子ツアーに未来はない。