レジェンド青木効果無し…男子ツアー人気回復へのイバラ道
日本の男女ツアープロ人気は一昔前と完全に立場が逆転した。
年間37試合の女子ツアーに比べ、男子ツアーは25試合しかなく、試合日程は相変わらず歯抜け状態が続く。
そんなジリ貧状態をなんとか打開しようと、2016年に日本人初の米ツアー優勝を遂げ、世界的にも名声の高い青木功をJGTO(日本ゴルフツアー機構)会長に祭り上げ、大会スポンサーを増やそうとした。
だが思惑は見事に外れ、スポンサーが集まるどころか、減少の一途だ。2期目に入った19年には、賞金総額2億3000万円、優勝5200万円と、当時の最高賞金額「ISPSハンダマッチプレー選手権」が青木会長自らの不適切対応で主催者を激怒させ中止になった。
また青木会長がCM出演する「HEIWA PGM チャンピオンシップ」も昨年限りで消滅した。
レジェンド青木をしても、手の打ちようがないのだ。手詰まりがよくわかる逸話がある。
16年に大西久光・前JGTO副会長(当時)の指示で、米国に本社があり、世界100カ国にネットワークを持つ広告代理店日本支社の元辣腕マーケティング担当H氏に、男子ツアーの新スポンサーを募るセールスを依頼した。H氏は日本の名だたる企業150社以上を訪ねて交渉の行脚を続けた。だが色よい返事がもらえないばかりか、玄関払いもあったという。