国内男子ツアー人気低迷は一部の“暴走理事”に原因がある
男子ツアーの低迷に歯止めがかからない。
試合は減少する一方で、毎週開催される女子ツアーと違い、年間スケジュールは“歯抜け”状態。そして、来季も1、2試合のスポンサー撤退が噂されている。ギャラリー数は少なく、テレビ視聴率も低下しており、大会を報じる新聞各社の扱いスペースも小さい。人気もなくジリ貧なのだ。
だが、男子ツアーを管理する日本ゴルフツアー機構(JGTO=青木功会長)が、危機打開に有効的な対策を講じているという話は全然聞こえてこない。それどころか、派閥争いや主力理事たちの利益誘導としか思えない呆れた話ばかり聞こえてくる。
今年3月の理事会では青木会長シンパの上田昌孝専務理事らによってこれまで聖域だった定款の変更を強行した。本来無報酬、つまりボランティアと決められていた理事(青木シンパの)を有給にしたのがその手始めだ。
さらに上田専務理事らは「男子ツアー活性化」を企画し、“モテル男子プロの育成”を掲げて下部ツアーで活躍するイケメンプロを担ぎ出し、女性ファン公募による都合3回のセミナーを開催した。