豊山がレスリング相撲で炎鵬破る 熱戦も観客不在の寂しさ
史上初の無観客場所で珍相撲だ。炎鵬と豊山が土俵中央で両手を握り合うかのような体勢で動かない。このまま膠着すること15秒。一度は離れたものの、再び両手を重ねるや、レスリングの差し手争いのような光景が今度は30秒以上も展開されたのだ。
「うまくいきました。下に入られたらやられる。作戦通りです」
とは、押し倒しで白星を手にした豊山。敗れた炎鵬は、「相手にうまくとられてしまった」と肩を落とした。黒星を喫した初日には、「いつもと違った雰囲気で闘争心、アドレナリンが出なかった」と吐露した炎鵬。本来なら、この日の珍相撲に観客は大いに沸いただろう。人気者の戸惑いは続きそうだ。
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