コロナ禍での中断期間に揺れるJリーグを緊急探訪【磐田】
ケガ人や出場停止が出れば、主力以外も起用しなければいけなくなる。フベロ監督が「チーム底上げは間違いなく大事。今日の2試合目のような出来の悪さを繰り返してはいけない」と危機感を募らせた通り、残り41試合を乗り切るためにも、再開までの期間に選手層アップを図ることは最重要課題だ。鈴木秀人強化部長や田中誠スカウトなど黄金期のレジェンドの英知も結集しつつ、苦難を乗り越えていくしかない。
■入場料収入の大幅減は必至
そんな磐田が直面するもう1つの課題が経営面だ。前述の通り、開幕戦はヤマハスタジアム最大収容数の1万5165人に迫る集客だったが、コロナ対策で再開するに当たって<座席の前後左右を空ける>ことをJリーグから求められている。同スタジアムは座席間隔がかなり狭く、空席数を増やす必要性が出てくるかもしれないのだ。
第2の本拠地エコパスタジアムを使えれば余裕は生まれるが、こちらは清水やラグビーのヤマハ発動機なども使用するため、急に使用頻度を上げるのは難しい。