コロナ禍での中断期間に揺れるJリーグを緊急探訪【磐田】
「Jリーグと話し合いながら対策を講じていきます」とクラブ関係者も語ったが、2018年度は6億3800万円だった入場料収入の大幅減は必至だろう。スポンサー収入に関しても、18年度は18億6900万円を計上していたが、オフィシャルスポンサーのヤマハ発動機が3月下旬以降、静岡県内工場でのバイク生産を一時的ストップ。その他にもコロナの影響を受ける企業があり、同規模の収入を得られるとは限らない。
18年度は37億4500万円の売上高を確保し、10年連続の黒字を達成するなど、堅調だったクラブ運営に暗雲が漂う可能性もあるだけに、再開後はチームが勝ち続け、活気が出る方向に持っていく必要がある。
「我々はハードな練習を続けていく。毎週末に練習試合を組んでいるが、ここからは強豪との試合の約束を取り付けています。このサイクルはシーズンが始まっているのと同じ。通常通りの動きで再開に備えます」(フベロ監督)
公式戦延期が最初に決まった時、3月2~8日に8連休を宣言した指揮官のマネージメントは他チームを驚かせたが、延期が繰り返されている今となっては、プラスに働いたかも知れない。
4月にスパートをかけた強化が、果たして好結果をもたらすのか? 名門復活は叶うのか? 小川のブレークや東京五輪の年齢制限問題も含め、今後の動向を興味深くウォッチしていきたい。