コロナ禍での中断期間に揺れるJリーグを緊急探訪【磐田】
その小川は、3月28日の清水との無観客練習試合でも先制弾をゲット。相手の背後に抜け出してGKネトを巧みにかわし、無人のゴールにシュートをお見舞いする形だった。
「相手がJ1でダービーだったので試合に賭ける思いは強かった。2トップで何度か相手の裏を取れていたので絶対チャンスが来ると思っていた。冷静に処理できました」
こう自信をのぞかせていたが、主力組が揃って出場して内容的にも押しながら、磐田は2-3の逆転負け。「最後で勝ち切れるところがJ1との差」と、悔しさもにじませた。
昨夏から指揮を執るスペイン人のフェルナンド・フベロ監督も「残り5分に2つのミスがあり、そこで失点してしまった。5月2日の再開までにもっと精度を上げなければいけない」と、厳しい表情で言う。
小川以外にベテランの大井健太郎や藤田義明らも出場。J1に引けを取らない戦いができていたのに、戦力を落とした2試合目は0-8の大敗。指揮官は「ケガ人などがあって選手を本来のポジションでないところで使わなければいけなかった」と弁解したが、再開後のJ2は月6、7試合のハイペースとなる。