全国制覇の西日本強豪校 監督による部員への暴力隠蔽疑惑
その学校の複数のOBは、「甲子園に出ることはできましたが、3年間で一度も、野球が楽しいと思ったことはない」と口をそろえた。そんな監督が指導しているからなのか、ある年には部内で暴力事件があったという。さる高校野球関係者が明かす。
■上級生に腹を殴られた
「ある下級生部員が、先輩部員から頻繁に暴力を受けていた。部室の裏に呼ばれ、腹を殴られたり蹴られたり。痕跡が残るため、顔はあえて避けていたそうです。多くの部員はその暴力行為を知っていたのですが、この事実が発覚して高野連から謹慎処分を受ければ、甲子園に出られなくなる可能性がある。なので見て見ぬふりをしていた。その話をどこから聞きつけたのか、ある日、学校が1~2年生部員にいじめについてのアンケートを取った。複数の部員が勇気を振り絞り、暴力の事実と暴力をふるった先輩の実名を書いたそうです。その先輩は事情聴取を受けたが、やっていないとウソをついて部内暴力はうやむやになった」
X監督は保護者に対しても強権をふるっているという。前出の高校野球関係者が続ける。
「ある日、保護者たちとの食事会の席で、保護者のひとりが酒を飲んだ勢いもあってX監督に指導方針について否定的な意見をぶつけた。するとX監督はその保護者の息子を突然、試合で使わなくなったそうです」 =つづく