ローズにコルクバット疑惑 メジャーのインチキは永久不滅
理由のひとつはカネだ。例えば年間25本塁打なら8億~10億円の年俸が、30本になると20億~30億円にハネ上がる。一流が超一流になると稼ぎもケタ違い。数字にすればわずかな差だが、それを埋めるために選手はインチキに手を染めるようになる。
もうひとつは虚栄心だろう。ソーサもボンズもA・ロッドも、名声と稼ぎを手に入れて以降もインチキをやっている。つまり一度、手に入れた地位や名声があまりに大きいがゆえに、それを失いたくないのだ。A・ロッドはクスリを使ったのは史上最高契約のプレッシャーからだと話している。
アストロズは能力ある選手を育て、物理学者や心理学者まで雇ってデータを活用。その結果、世界一になった。他球団もアストロズのチームづくりや戦略をマネするようになった結果、「ウチの優位性はなくなった」と当時のルーノウGMは話した。それでも勝ち続けるにはサイン盗みしかなかったということだろう。