釜本邦茂氏が7月のJ再開に反対「地域リーグ形式は不自然」

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルス禍で世界中のプロスポーツ界が大打撃を受けている中、米国の大リーグ方式が注目を集めている。

 7月4日の独立記念日に無観客で開幕することを目指し、レギュラーシーズンを82試合と半分に短縮した上でア・リーグとナ・リーグを混合して東・中・西地区と<縦割りにして実施する>というもの。言うまでもなく、移動や宿泊の際の感染リスクを回避するためだが、これを「Jリーグが注視している」(放送関係者)ともっぱら。一体、どういうことか?

 J1、J2、J3のカテゴリーごとにリーグ戦を行うのではなく、たとえば北海道・東北、関東近郊、中部、関西・中四国、九州に分けて<地域リーグ>を戦い、それぞれの成績上位チームが王者決定戦を行って<コロナ年の日本一>を決めるというプランだ。これに「反対です」と言い切るのが、メキシコ五輪得点王の釜本邦茂氏である。

「僕自身、サッカーのみならず野球バスケットボールラグビーなど世界中のプロスポーツが開幕・再開して欲しいと願っている。しかし、どんなイレギュラーな形でもいいから試合を実施したい――という考え方には賛成できない。というのも、プロのスポーツ選手には<ふさわしいステージ>というのが存在するからです。実力差のあるカテゴリー別のチームをごちゃ混ぜにしたり、同エリアのチームと繰り返し戦うというのは、どう考えても不自然でしょう。試合のためには何でもアリという発想は、鍛え上げた技量を披露するという<プロの本筋>に反していると思います」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動