虎新助っ人ボーア「右腕から3試合連発」の価値と4番への鍵
新助っ人は「当たり」と言えるのかどうか。
阪神のジャスティン・ボーア(32=右投げ左打ち・前エンゼルス)が、4日の広島戦で3試合連続となる本塁打を右翼へ放った。
試合後の本人はライナーで右翼ポールを直撃する一打に、「ファウルになるかと思ったけど、ポールに当たって良かったよ。とてもいいスイングができたね」と満足げだ。
今季年俸は2億7250万円。「4番・一塁」の大砲候補として期待されながら、しかし、実戦は44打席連続長打なし。2日の広島戦でようやく一発が飛び出したと思ったら、そこから3戦連続だ。
「追い込まれてからのスイングが以前よりコンパクトになった。もともとパワーはあるし、当たればデカいですからね」とは担当記者だが、主砲として全幅の信頼を寄せるのはまだ早いのではないか。
2017年にはメジャーのマーリンズで108試合に出場して25本塁打。パワーがあるのは間違いないが、なにしろ左腕を苦にする。メジャーでは対右腕の打率が・262だったのに対し、左腕は・215。右腕専用のDHや一塁手だった。ここ3試合で本塁打を打った相手は藤井皓、一岡、薮田とすべて右腕だけに、4番打者としてのお墨付きを与えるのは左腕を攻略してからでもよさそうだ。