大坂なおみのフィジカルコーチも…“敏腕”すべて交代のナゼ
そして誰もいなくなった。
6月中旬、大坂なおみ(22=世界ランク10位)のフィジカルトレーナーが、アブドゥル・シラーから中村豊氏に変更された。シラーが大坂から離れたことで、コーチ陣からウィリアムズ姉妹に関わった人たちがひとりもいなくなったのだ。
かつてのコーチのサーシャ・バインは元セリーナのヒッティングパートナー。そのサーシャに代わって半年あまりコーチを務めたジャーメイン・ジェンキンスはかつて姉ビーナスのヒッティングパートナー。シラーもウィリアムズ姉妹のスタッフだった。
大坂の父親は姉妹合わせて4大大会シングルスで30勝したウィリアムズ家の教育方針を参考にしてきた。チーム・ウィリアムズの敏腕連中も大坂の才能を高く評価していたからこそ、複数で大坂を支えた。18年全米に続いて19年全豪と、グランドスラムを連勝して世界ランキング1位に躍り出たのは彼らの存在が大きかった。
そんな敏腕コーチ陣の最後のひとりが、チーム大坂からいなくなったのはなぜか。