巨人で台頭する投手2人が“後押し” 菅野の来季流出に現実味
コロナ禍の影響か、今季はライバル広島などの投手陣が崩壊。特に抑え投手受難のシーズンとなっている。それでも巨人は、開幕守護神のデラロサが故障離脱した後も、中川が終盤の砦となり、いまだ1失点。かつての山口鉄也をほうふつとさせる投球で首位を走る原動力となっている。
これで菅野の夢への道が開けるのではないか。
かねて公言しているメジャーリーグ挑戦の後押しになるかもしれない、とさる球界関係者がこう言った。
「もし巨人が『投壊』でV逸するようなら、エースの立場から、菅野はこのオフにポスティング移籍を球団に直訴しにくい雰囲気になるでしょう。中川は入団以来、オフの自主トレなどでずっと面倒を見てきた東海大の後輩。戸郷は山口俊の弟子だけど、菅野自身が後を託せそうな将来のエースになり得るポテンシャルを秘めている。2015年から4年連続でV逸していた頃は、なかなか若い投手が出てこない、とチームの未来を憂慮していた時期もあった。先発とリリーフに実力派の後輩が出てきたことで、心おきなくメジャーに挑戦できる環境が整ってきたといえます」
若手の台頭が菅野の流出を後押しするというなら、巨人にとって痛し痒しかもしれない。