中日に覇気なく最速20敗…“負け慣れ”最下位でファン裏切る
怒声も聞こえなくなるか。
中日は四回まで3―0。ゲームの主導権を握るも五回からジワリと追い上げられ、1点リードで迎えた八回だった。イニングまたぎの福が先頭の植田に右前打を許し、2四球と適時打で降板。ベンチは左腕打率が・387の梅野に対し、サウスポーのゴンザレスをぶつけ、勝ち越しの左前適時打を浴びる。その後は中谷、近本にもタイムリーを許し、この回だけで打者10人に5安打5失点。試合は決まった。
ベンチワークに疑問が多い中日だが、打線もひどい。チーム打率・249、102打点、18本塁打はいずれもリーグワースト。完封勝ちした前日も8安打1得点と打線はションボリ。3度の得点圏で1本が出なかった阪神に助けられての辛勝だった。
中日OBが言う。
「打撃不振の平田が20日に抹消され、厳しいようだが一軍レベルの日本人野手は大島と故障上がりの高橋周ぐらいなもの。昨日(25日)、井領が一塁へのヘッドスライディングを見せたが、今はチームから覇気が感じられない。負けることに慣れてしまったというか、ファンに対して失礼ですよ」