広島エース大瀬良が2回33球緊急降板…首脳陣の無策際立つ

公開日: 更新日:

 16本もの安打を打っても勝てなかった。

 広島が24日のDeNA戦でサヨナラ負け。打線の奮起で試合を優位に進めながら、6番手の一岡が1死満塁から満塁本塁打を食らった。2点リードの九回に登板し、3四死球を与える独り相撲。投打の信頼関係にいよいよ亀裂が入りかねない、最悪の負け方だ。

 敗戦ショックに追い打ちをかけたのが、大瀬良の緊急降板。2回33球で2番手のケムナにマウンドを譲ったエースは、初回から明らかにおかしかった。直球の球速が140キロに満たず、いきなり3連打を浴びるなど2失点。二回は無失点に抑えたものの、真っすぐの球威、キレは本来のそれには程遠かった。

 この日が今季6試合目の登板となった大瀬良は、6月19日の開幕戦で116球の完投勝利を挙げると、続く26日の中日戦でも132球の完投勝利。2完投は巨人の菅野と並ぶリーグトップで、前回登板までの平均投球数は109.4球。これも菅野の115球と並んで、セの先発投手の中では突出している。

 この日が象徴するように広島はリリーフ陣が脆弱で救援防御率は4点台後半。抑えすら固定できず、いきおい先発陣には1イニングでも長く投げることがベンチから求められる。

 今季はコロナ禍で満足な調整ができないまま開幕に突入しているだけに、チーム内では当初から「大瀬良に負担をかけすぎている」と故障を懸念する声が上がっていた。そんな不安が現実になったとすれば、広島はいよいよ泥沼にはまりそうである。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    悠仁さま「学校選抜型推薦」合格発表は早ければ12月に…本命は東大か筑波大か、それとも?

  2. 7

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 8

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 9

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議