大谷の投手リハビリは“振り出し”…医師は負傷をどう見たか
大谷は渡米1年目の2018年10月に右肘靱帯を修復するトミー・ジョン(TJ)手術を受けた。同手術からの復帰1年目に再び靱帯の損傷や断裂を招くケースもあるものの、佐藤医師はそこまで深刻な故障ではないとみている。
「今季の大谷選手の投球フォームは体の開き、球離れが早いように見えます。これは新型コロナウイルス感染予防のため3月のオープン戦が中断し、十分な投げ込みができずに、患部周辺の筋力低下も一つの原因とみられます。エンゼルスが投手の練習再開までの期間を長めに設定したのは投球フォームの改良、筋力回復に時間を費やし、来季開幕に万全の状態で復帰させたいと考えているからでしょう」(佐藤医師)
仮に球団のもくろみ通り、大谷が4~6週間で練習を再開できても、今秋以降の教育リーグ、ウインターリーグの開催は未定。今オフも大谷は単調なリハビリを強いられそうだ。