オリ太田椋「打撃より断然守備」高校時代の監督が語る強み

公開日: 更新日:

 そして、「太田君って字が凄く上手なんですよ!」とさらにこう続ける。

「普段の生活もきちんとしていた。提出物の期限はちゃんと守るし、授業中も寝ない。成績も良い方でした。そういえば、日本代表(U15アジアチャレンジマッチ)に選ばれた時だったかな、遠征先で指をけがしてしまった。それなのに落ち込むことなく『できることを頑張ります』と前向きで、わざわざ教員たちにお土産まで持ってきてくれたんです。教員もビックリするぐらい礼儀正しい生徒でした」

 進学先に選んだのは天理高校。オリックスの打撃投手を務める父・暁さん(49)が元近鉄バファローズの内野手で、その時にチームメートだった中村良二氏(52)が同校で野球部の監督を務めている縁があった。

 春・夏の甲子園出場回数は50回を超える強豪、天理で1年の夏からレギュラー入り。翌年の夏の甲子園ではチームの4強入りに貢献した。

「あれほど優秀なキャプテンはそういない」と中村監督は言う。

「太田の2つ下の学年で、現在キャプテンの下林は『太田さんから、ミスをしても前向きでいろ、と言われたことが支えになっている』と言っていました。これだけ部員がいるのに(18年夏時点で61人)、太田は後輩にまでしっかり目をかけていたんだなと改めて感じます。そして、キャプテンとしてチームの在り方を自ら示していた。例えば、大量得点でリードしている試合で打順が回ってきても、四球を選んだり、送りバントを決める。自分の能力をアピールしようとか、そんな態度は一切なかった。誰よりもチームのことを考えていました」(中村監督)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  3. 3

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  4. 4

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  5. 5

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  1. 6

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  2. 7

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  3. 8

    芳根京子《昭和新婚ラブコメ》はトップクラスの高評価!「話題性」「考察」なしの“スローなドラマ”が人気の背景

  4. 9

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 10

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ