懸念材料が山積…8月10日開幕「甲子園交流試合」の光と影

公開日: 更新日:

 現地では部員と保護者は別の宿舎となり、接触も禁止されるとはいえ、くれぐれも感染者が出ないことを祈るばかり……。

■酷使回避の今年の高校生は伸びしろ十分

 高校生の場合、プロのスカウトは基本的に完成度より伸びしろを重視する。

「その点では今年はコロナ禍で春夏の甲子園、地方大会が中止となったことは、むしろプラスになる。酷使されることはなくなったわけですから」

 とは、パ球団のスカウトだ。

 自粛期間にまともな練習はできなかったものの、各選手は体力、筋力づくりなど、基本練習にいそしんだ。独自大会を見ても、プロ注目の高橋宏斗は、自粛期間明けの最初の対外試合となった6月20日の愛工大名電戦で、3イニングのリリーフ登板だったとはいえ、いきなり自己最速を3キロ上回る153キロをマークした。

「休み肩で急に投げることによる故障不安はもちろんありますが、肩肘は消耗品。中学、高校時代の成長期に無理をして投げることで、肩肘が壊れたり、手術を強いられるケースは枚挙にいとまがありませんから」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド