大谷4戦ぶり無安打でエ軍敗退 持ち前の機動力が打線の鍵に
エンゼルス・大谷翔平(26)が12日(日本時間13日)のアスレチックス戦に「5番・DH」で出場。3打数無安打1四球で、連続試合安打は3でストップ。チームは4―8で敗れ、ア・リーグ西地区首位のアスレチックス相手に3連勝はならなかった。
この日は大谷のバットから快音は響かなかったが、10日のアスレチックス戦では同点の4号2ランを放つなど、ア・リーグを代表する投手陣を攻略。9日のレンジャーズ戦から3戦連続マルチを記録した。11日の試合では機動力で相手バッテリーを揺さぶり、今季2個目の盗塁をマークした。この試合では得点に結びつかなかったものの、大谷が盗塁を決めると、チームの得点力が上がるケースは多い。
投打の二刀流を務めた渡米1年目の2018年は10盗塁して6度生還した。昨季は12盗塁で生還は3度と得点機会は減ったものの、大谷が走れば、相手投手の動揺を誘う。塁間4秒を切る俊足の持ち主だけに、後続の単打が確実に得点につながるからだ。
今季から指揮を執るジョー・マドン監督は戦略家として知られ、レイズの指揮官時代から機動力を駆使して少ないチャンスをものにするのに長けている。二刀流に復帰早々、右肘周辺の筋肉を痛めて今季は打者に専念する大谷の機動力を生かさない手はない。主に5番を打つ大谷の後の打者はプホルスを除けば現状、長打を期待しにくい。大谷は指揮官からグリーンライト(自由に盗塁する権利)を与えられてチャンスメークの役割も担うことになる。
打者大谷は特大の一発はもちろん、今季は機動力を求められそうだ。