大谷の本塁打量産を阻むレンジャーズ“開かず”のドーム球場
エンゼルス・大谷翔平(26)が7日(日本時間8日)、敵地アーリントンでのレンジャーズ戦に「3番・DH」でスタメンで出場。4打席ノーヒット、3三振だった。
大谷は過去2年間、レンジャーズの本拠地だった「グローブライフ・パーク」で、44打数19安打の打率・432、4本塁打、11打点。乾燥が激しく打球が飛びやすい現地の気象条件を生かして結果を残したが、今季はこれまで通りとはいきそうにない。新球場に生まれ変わった「グローブライフ・フィールド」は、開閉式のドーム球場とはいえ、原則として屋根は開けないため、気候の影響は受けなくなる。昨季までのようには打球は飛ばず、本塁打が出にくくなるためだ。
旧球場に比べて広げられた場所もある。新球場では本塁から外野フェンス、ポールまでの距離を球団レジェンドの現役時代の背番号に関連した数字で統一。左翼ポール横は通算最多奪三振記録(5714個)を持つノーラン・ライアンの「34」にちなんで334フィート(約101・8メートル)。中堅は2000年代にマリナーズ時代のイチローと首位打者争いを繰り広げたマイケル・ヤングの「10」から410フィート(約125メートル)。従来よりも約2メートル広がった。長距離砲のギャロ外野手(昨季22本塁打)は開幕前に「屋根が閉じた状態で、中堅(フェンス越え)まで飛ばすのは難しい」とこぼしたほど。