国際体操連盟が声明 “白人優遇”撤廃なら日本勢には追い風
来年に延期された東京五輪を前に、各競技の国際統括団体が差別撤廃を唱え始めた。
11日(日本時間12日)には国際体操連盟(FIG)が、米ミネソタ州での白人警官による黒人男性暴行死事件に関する声明を発表。「人種や性別、言語、宗教などによるいかなる差別も許さない」と訴えた。
体操の他、アーティスティックスイミング(AS)やフィギュアスケートなどの採点競技では、長らく白人アスリート優位がささやかれてきた。
新体操の個人総合や団体総合はロシアの独壇場で、2000年のシドニー五輪から5大会連続で金メダルを獲得し、表彰台の真ん中に立ち続けている。
ASのチームにしても、1996年アトランタ大会での正式種目に採用後、00年シドニー五輪から負け知らずだ。
過去の大会では、明らかなミスでも減点されず、不公平なジャッジがまかり通るのは珍しいことではなかった。これは、多数を占める欧米出身のレフェリーに有色人種への偏見が根強いためだといわれる。