大坂なおみを待つパリ観衆の“雑音” 全仏は最大観客1万5000人
テニスの全米オープン(OP=ニューヨーク)は8日(日本時間9日)、男女シングルス準々決勝を行い、世界ランキング9位で第4シードの大坂なおみ(22)が、同93位のシェルビー・ロジャーズ(27=米国)と対戦。この日は、射殺された黒人被害者の名前を記したマスクを着けてコートに入場した。過去3戦して全敗と相性が悪い相手にセットカウント2―0でストレート勝ち。2年ぶり準決勝進出を決めた。
大坂は初めて経験する無観客での試合に戸惑いながらも順当に勝ち上がってきた。
「普段の試合では(スタンドの)かっこいい服を着ている人が目に入ったり、何かしているのが見えて時々、気が散ることもある」と、好意的に話している。
しかし、次の4大大会の全仏OP(パリ=27日開幕)では集中力を乱されそうだ。会場の「スタッド・ローラン・ギャロス」に1日最大1万5000人の観客を入れて実施するため、スタンドからの雑音が耳に入るからだ。
上位シードに入る大坂は、全仏のセンターコート(フィリップ・シャトリエ)で試合が多く組まれる見込みだ。同コートは1万5000人収容で、主催のフランステニス連盟によると、大会期間中は1日につき最大5000人の入場を許可するという。