ジョコ全米OP失格の代償「危険行為」でイメージ悪化に拍車
グランドスラム通算17度の優勝を誇る王者がとんだ失態を演じた。
テニスの全米オープン男子シングルス4回戦で世界ランキング1位(第1シード)のノバク・ジョコビッチ(33=セルビア)が失格処分を科されたのだ。
ジョコビッチは第1セットを5―6とリードされたところで、コート後方の壁に向かって打ったボールが女性線審の首を直撃。故意でないのは明らかだったが、大会関係者を交えて数分間、協議した結果、「グランドスラム・ルール」に定められた「危険行為」に当たると判断され、今大会の失格が宣告された。
■賞金2650万円没収、獲得ポイント無効に罰金636万円
同ルールにより、ジョコビッチは今大会の4回戦で獲得したポイント(計225)が無効になり、賞金25万ドル(約2650万円)は没収された。さらに、全米オープン主催者から危険な行為に対して1万㌦(約106万円)、全選手に課された試合後の記者会見を拒否したことに7500㌦(約80万円)の罰金をそれぞれ科された。