東京五輪は「コロナでも開催」 IOCの衝撃発言に透ける焦燥

公開日: 更新日:

新型コロナウイルスにかかわらず、東京五輪は開催するだろう」

 来夏に延期された五輪開催を巡り、IOCのジョン・コーツ調整委員長の口から衝撃発言が飛び出した。7日、AFP通信の電話取材に応じ、再延期や中止はないとの見方を示したのだ。

 IOCといえば、バッハ会長が3月、五輪開催の中止判断について「WHOの勧告に従う」と表明していたが、ナンバー2がまさかの「開催強行」を明言。専門機関の判断を仰ぐ姿勢すら、かなぐり捨てた格好だ。“コーツ発言”の真意は何なのか。大会組織委員会の事情に詳しい関係者がこう指摘する。

「組織委内部でも、『本当に開催できるのか』という懐疑論が広がっています。日本国内の世論も再延期や中止の声が5~6割超。そうしたネガティブな状況に追い打ちをかけたのが、五輪開催でイニシアチブを取ってきた安倍首相の辞任です。開催ムードはガタ落ちしているけれど、中止による経済的損失を被りたくないIOCは、何としても開催したい。そこで、国内外で広がる『中止論』を払拭するために、コーツ委員長が『コロナにかかわらず開催』と、ブチ上げたのでしょう。悲壮感と焦りの裏返しだと思う」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    泉ピン子が終活をやめたワケ「渡る世間は(水原)一平ばかり!」スペシャルインタビュー

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在

  5. 5

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  1. 6

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  2. 7

    イスラエルにあなたの年金が流れていく…厚労省「ジェノサイド加担投資」引き揚げ“断固拒否”の不可解

  3. 8

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  4. 9

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  5. 10

    公表された重点施策で露呈…JR東海の株価低迷と時代遅れの収益構造