来季の大谷は「投手専念」二刀流推進の後ろ盾GMが解任必至
理解者であるエプラー氏の去就も…
大谷にとって致命傷になるのは、今季終了後に契約が満了するビリー・エプラーGMを筆頭に球団フロントが刷新されそうなことだ。
エプラー氏は15年10月にGMに就任してから、地区優勝はもちろん、昨季まで4年連続でポストシーズン進出すらできなかった。すでに地区優勝を決めた首位アスレチックスと9ゲーム差のア・リーグ西地区3位と低迷している(22日終了時)。潤沢な補強資金を与えられながら、ここ数年の最大の懸案事項だった投手陣の強化はならなかった。地元紙など複数の米メディアの報道によれば、オーナーのアーティ・モレノ氏は同GMとの契約延長を見送る方針だという。
エプラーGMは17年のオフ、日本ハムからポスティングシステムによる大リーグ移籍を表明した大谷の獲得に尽力。ベーブ・ルース(ヤンキース)ら、メジャーでも数少ない投打の二刀流への挑戦を推進してきた。今年8月2日のアストロズ戦で、右肘周辺の筋肉を傷めていることが発覚した際も、「彼は依然として二刀流だ」と話し、投打のどちらかに絞ることは否定した。
同GMは二刀流に固執する大谷にとって最大の理解者であり後ろ盾。エプラーGMが球団を去ることは、負担が大きい二刀流を後押しするフロント幹部を失うことを意味するわけで、来季はいよいよ特権を剥奪されかねないのだ。