虎フロントは今オフ大刷新 2度目のクラスターに親会社激怒
矢野監督が西勇輝のやりたい放題を助長
もしフロントがテコ入れされれば、矢野監督の立場も危うくなる。ただでさえ巨人に4勝12敗と大きく負け越すなど、V逸は決定的。評論家やファンからは、再三にわたって采配ベタを指摘されている。選手が平気でルール違反を犯す土壌は、矢野監督のマネジメントの拙さも一因だという。
「西勇輝への対応しかりです」とは、球界OB。
「西は5月の緊急事態宣言中に滋賀でゴルフ、出身地の三重で不倫密会をしたにもかかわらず、球団は厳重注意処分でよしとしたし、矢野監督の対応も疑問。二軍降格させるなど、厳しく対処するどころか、エース扱いを続けてチヤホヤするばかり。結果、身内である球団職員の言うことを聞かなかったり、横柄な取材対応をしたりと、西のやりたい放題を助長している。前任の金本監督のように、締め付けすぎて選手が萎縮したら元も子もありませんが、締めるところは締めないとチームのタガが緩みますよ」
開幕直後に2勝10敗と低迷した際には、親会社で矢野監督の後任候補の名前が浮上したほど。すでに、いざというときに向けての調査をしているとの情報もある。そこにきて球団トップが交代すれば、矢野監督は後ろ盾を失うことになる。今年は3年契約の2年目とはいえ、このままでは去就問題に発展しかねないのだ。
■後任候補に岡田彰布氏、平田二軍監督ら
ただし、仮に矢野監督が退任することになっても、監督人事は混沌としそうだ。
「かねて親会社内で将来の幹部候補として評価を受けていた福留は、名古屋で8人での会食に参加、ミソをつける格好になった。後任候補としては2005年の優勝監督である岡田彰布氏に加え、実務経験が豊富な平田勝男二軍監督、生え抜きOBでテレビ解説者の赤星憲広氏の名前が挙がっている。特に岡田氏は監督在任中、投手を中心とした守りの野球で巨人、中日と3強時代を築いた。今季の阪神のチーム失策数59は12球団ワーストと立て直しは急務。阪神周辺では、『巨人の原監督ではないが、経験と実績があり、どっしりと構えられる監督が今の阪神に求められている』という声もあります」(前出のOB)
組織自体が崩壊寸前。その病巣は非常に根深い。 (つづく)