派閥抗争が監督人事を左右…福留“ルール違反”会食にも思惑
「福留がルール違反のリスクを冒してまで会食をしたのはワケがあるんだろう」
阪神OBがこう言った。
25日に選手、スタッフ計7人のコロナ感染が明らかになった阪神。感染した糸原、岩貞、陽川らは名古屋市内の飲食店で計8人で会食。残りのメンバーは福留、江越、小林、木浪、一軍スタッフだった。PCR検査で陽性判定が出なかった彼らは保健所から濃厚接触者と判定されなかったものの、登録抹消となった。
オリックスからトレードで加入した小林は福留の日本生命時代の後輩だから、会食は小林の歓迎会だったともいわれているが、真相は定かじゃない。場所が名古屋だけに、おそらく中日に在籍していた福留が店を用意するなどして音頭を取ったのだろう。
とはいえ、福留ほどのベテランが「会食は4人まで」という球団のルールを破ってまで歓迎会を開いたのは何か思惑があるに違いないと、このOB氏はみているのだ。
「糸原は前キャプテンだった福留からバトンを引き継いだ。かねて福留は後輩たちを何かと気にかけ、積極的にアドバイスもする。打撃不振に悩んでいた近本が再生したのは、タイミングの取り方なども含め福留の助言があったからこそ。そんな福留を、親会社の一部は将来の幹部候補として期待している。今季限りでの引退もささやかれる中、我々の間では『先々を見据えて選手を囲い込んでいるんだろう』という声も出ている」(前出のOB)