ドラ1は確実 福岡大大濠・山下舜平大の直球は“鉄球”の衝撃
そして、コロナによるブランクを挟んで、この夏の「プロ志望高校生合同練習会」だ。
福岡県の独自大会でその剛腕を披露し、スカウトたちに「1位でなきゃ取れない」と言わせた直後だったから、どうしてわざわざ……と思ったが、聞いてみたら、「アピールできる機会があれば、参加するのが当然」と、当たり前の顔をされてしまった。
甲子園球場で2日間行われた「合同練習会」。初日は投手の出番がほとんどなかった中で、ふいにグラウンドに出てきて、外野の芝生でやり始めた「遠投」に驚いた。
きちんと投球フォームをつくって、キャッチボールから始め、その距離をどんどん広げていく。
30メートル、50メートル……やはりきちんと投球フォームをつくり、まっすぐに白い糸を張ったようなボールが、60メートル、70メートルを超えて、パートナーの選手がバックスクリーンの前に達しても、レフト線の位置から反動も使わず、助走の助けも借りずに、投球フォームのまま、たいした力感もなく投げるボールがほぼまっすぐに100メートル近く伸びていったから驚いた。