新大関正代も左足首痛め休場…原因は「負ける稽古」不足

公開日: 更新日:

 番付が上から順番に4人、いなくなった。

 12日、新大関正代(29)が左足首の靱帯損傷で、休場届を提出。これで白鵬鶴竜の両横綱に加え、朝乃山、正代と大関2人も休場という異常事態だ。

 正代は3日目、高安を突き落とした際、自身も土俵下に落下。左足一本で着地したときに痛めたという。

 大相撲は体重増加の一途をたどり、それに伴ってケガも増えている。そろそろ協会も“デブ化”に歯止めをかける策が必要だろう。

 さらに言えば、稽古の見直しも必要だ。

 相撲評論家の中澤潔氏は、「今の力士は稽古でも勝ちたい、格好よく見せたいと思っているのか、投げられて砂まみれになることを嫌う傾向がある」と言う。

 先輩にぶん投げられ、体中に砂をつけながら、「もう一丁!」と向かっていく。散々に投げられることで、どういった姿勢で転がれば負担が少ないか、体に覚えさせることができるのだ。

「そうした稽古をやれといっても、今の子は嫌がるんだよね。体勢が完全に崩れたら、無理に踏ん張るより、体を投げだして転がった方がケガをしないのに。正代だって、体を丸めて落ちることを覚えていたら、せいぜい打ち身とか擦り傷で済んだはず」(ある親方)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ