大関・貴景勝にまさかの…「調子をおろして」小兵に不覚

公開日: 更新日:

「角界には『調子をおろす』という言葉がある。相手を軽く見るという意味で、つまりは油断です。この日の貴景勝がまさにそれだった」

 とはある親方だ。

 16日、全勝の大関貴景勝(24)にまさかの土がついた。

 なぜ「まさか」といえば、相手の翔猿は今場所2勝6敗と不調にあえいでおり、しかも同じ押し相撲の力士。体格も175センチ、131キロで、同じ身長の大関より52キロも軽い。そんな“小兵”と正面から押し合った揚げ句、はたき込まれてしまったからだ。

 冒頭の親方は「相撲が消極的すぎた」と、こう続ける。

「立ち合いから足が出ず、終始、相手の出方をうかがうような相撲だった。1敗で自分を追う照ノ富士が負け、相手は普段なら敵ではない翔猿。ムリに攻め込まなくても勝てると踏んで、優勝争いのライバルと星の差2つをつけたかったのだろうが、それで持ち味が死んでしまっては意味がない。貴景勝の相撲は前に前に押してこそ。そうやって圧力をかけ続けるからこそ、相手が反撃してきたタイミングでの突き落としも決まる。ある意味、いい薬になったのではないか」

 これで全勝力士が消滅。1敗が貴景勝、宝富士、志摩ノ海、2敗も3人と。

 賜杯の行方はいよいよ予断を許さなくなってきた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い