ソフトB1位・井上朋也 毎週大阪→埼玉まで通った母の決断
生駒ボーイズの石田稔之総監督が言う。
「入団当初からセンスはあったが、ずばぬけていたわけではありません。それが中学2年生で凄く伸びた。とにかく負けん気の強い子ですからね。周囲のレベルが高ければ高いほど、負けじと努力をする。ただ、アップや冬場のトレーニングはよくサボっていましたよ。当時はよく叱りましたが、今思えば中学生らしい可愛げがあったんだな、と。花咲徳栄さんでもさらに成長した。ウチにいた頃はうじゃうじゃとはっきりものを言えない子でしたが、今は受け答えもしっかりしています」
三軍制を敷くソフトバンクはチーム内での競争が激しいが、井上にとってはむしろ望むところだろう。
▽いのうえ・ともや 2003年1月、大阪府四條畷市出身。生駒ボーイズを経て花咲徳栄に進学すると、1年春からベンチ入り。同年夏の甲子園では初戦の鳴門戦で3安打2打点と活躍。今年の甲子園交流試合では、選手宣誓を務めた。181センチ、88キロ。右投げ右打ち。