チェンがロッテを自由契約に 巨虎楽“金満”3球団で争奪戦

公開日: 更新日:

 今季ロッテに途中加入していた左腕チェン・ウェイン(35)の周辺が慌ただしい。

 保有者名簿から外れ、全球団と交渉できる自由契約になったからだ。

 今季は4試合に登板して0勝3敗も、防御率は2・42と、4試合すべて6回自責点3以内のクオリティースタート。ソフトバンクとのクライマックスシリーズ第2戦にも先発している。

「左腕からのストレートは150キロ近い。左打者の内角にシュートを投げられるのも大きな武器です。エースというわけにはいきませんけど、先発ローテに入って6、7回を3失点に抑える力は十分あります」とはパ・リーグのスコアラーだ。

 チェンは中日でプレーしたのち、2012年からメジャーでプレー。オリオールズとマーリンズで59勝をマークしたものの、昨オフ、マーリンズをクビに。今季はマリナーズとマイナー契約を結び、6月に自由契約になった経緯がある。

「すでに35歳。メジャーでは使い物にならないと判断されただけに、ウチも含めた他球団はチェンがどれくらいやるか、そのピッチングに注目していたのです。それが予想以上のパフォーマンスを見せただけに、保有者名簿から外れて色めき立った球団は間違いなくあります」(前出のスコアラー)

 問題はカネだ。チェンはマーリンズとの契約が今年まで残っている。今季年俸の約23億円はすでに手に入れていることもあって、ロッテでは3000万円と格安でプレーした。が、ロッテを含む他球団が戦力になると判断した来季は、それなりの年俸が必要になってくる。さる放送関係者がこう言った。

「チェンの実力を高く評価しているロッテはもちろん、残留に向けた交渉をしているのですが、不調に終わりそうだと聞きました。チェンの代理人はメジャー球団が恐れるやり手のスコット・ボラス。億単位のカネは必要になるでしょう。ロッテの保有者名簿から外れて市場に出たということは、他球団からロッテ以上の条件を引き出せる感触があるからですよ」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇