成績だけではない…プロ野球選手の年俸を決める「顔と格」

公開日: 更新日:

「なぜ、そんなことをしたかって?主力選手の一人が不振で、その若手と年俸が逆転したからだ。数百万円の差だが、若手の本当の金額を知ったら、主力はプライドが傷つくだろうし来季のやる気にもかかわりかねない。それで頭を下げた」

 ちなみに、その若手選手とは現巨人監督の原辰徳氏、主力選手とは、中畑清氏(評論家)だった。

 億単位の年俸をもらう選手が続出する最近はともかく、ひと昔前は「成績」とは別に、選手を評価する「顔」や「格」があった。選手の明かす年俸金額は時に当てにならなかったのである。

「顔」といえば以前、こんな話も聞いた。ロッテの投打の主力2選手がサイン会を頼まれた。その際、主催者は球団フロントにこうきつく言われたという。

「ギャラは〇〇投手を○○選手よりも多くしてほしい」

 投手はチームのエースだったが、打者は球界を代表するスラッガーだった。

 主催者が不思議に思って理由を尋ねると、球団フロントはこう説明したという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…