菅野は交渉大詰め 有力3球団で「優勝争いできる球団」は?
「2年連続サイ・ヤング賞最終候補だったエースの柳賢振(33)がいて、オフにレイ(29)と再契約。計算できる先発が左腕の2人だけに、彼らに続く右腕が欲しいところ。仮に菅野を獲得しても先発は足りませんけど、ここは打線が強力ですから。ビジオ(25)、ビシェット(22)、ゲレーロ(21)、グリエル(27)らイキの良い2世選手たちが牽引する打線はメジャーナンバーワンかもしれません」
レッドソックス(昨季24勝36敗、ア・リーグ東地区5位)とジャイアンツ(昨季29勝31敗、ナ・リーグ西地区3位)はどうか。
「レッドソックスは最下位に終わった翌年に優勝する傾向があるし、ボガーツ(28)、J・D・マルティネス(33)ら主力野手に底力があります。けれども、投手力が弱い。エースのセール(31)が昨年3月にトミー・ジョン手術を受け、今季、戻ってくるとしても後半戦になる。菅野が加入すれば、いきなりエース格の活躍が期待されます」
「ジャイアンツは中軸を打つ正捕手でチームの大黒柱のポージー(33)がシーズンを全休したにもかかわらず、5割に近い勝率を残した。地力はあります。クオリファイング・オファーをしたエース格のガウスマン(30)をキープできたことも大きいですけど、なにしろ彼に続く先発があまりにも手薄。菅野が入ったとしても、まだ足りないでしょう」(友成氏)
3球団に共通するのは投手力に不安を抱えていることだ。「他の2球団と比べて力のあるブルージェイズも含め、3球団の実力は30球団中、上から12~16番目くらいではないか。もうひとつだからこそ菅野が欲しいのでしょうが、優勝争いとなると微妙ですね」とは友成氏だ。