高校サッカー選手権のオフ・ザ・プレーから幾つもの気付き
個人スキルや戦術レベルが年々高くなっていることは誰の目にも明らかだが、選手みんなが魅せてくれた<人間力>も、右肩上がりのように感じ取れた。
切ない日々が続く。知らず知らずのうちに荒んでいた心が洗われ、和んだ。
■平成生まれの躍動感に透けてみえた日本の未来
小学生を教える少年のコーチが話してくれたことがある。「サッカーが嫌いにならない指導を心掛けている」と。素晴らしい志だと感心する反面、違和感も覚えた。サッカーの素晴らしさとは、人に教えられるものではなく、「自ら見つけ出すものじゃなかろうか」と。
サッカーが好きな子というのは、どんな環境下でも楽しさを感じ取れる術を持っている。嫌いになってしまう子は、素晴らしい哲学を持つ指導者下で教えてもらっていたとしても、肌に合わなければ嫌になってしまうもの。
要は、本質を感じ取る感性が重要なのだと、今でもそう信じて疑うことはない。