高校サッカー選手権のオフ・ザ・プレーから幾つもの気付き
今大会で見た、どの試合からも選手たちのサッカーと向き合う姿勢には感銘を受けた。やらされていない、自ずからやりきる力、地域予選を勝ち抜いてきた猛者たち……。当たり前のことなのかも知れないが、彼らの躍動感には目を見張るものがあった。
彼らは、サッカーよりも大事なことがあることをサッカーを通じて見つけ出しているに違いない。これからの人生に活きるであろう、青春を謳歌していることは彼らの姿勢を見れば明らかだ。
■どんな時代でもサッカー少年のバイブルであって欲しい
しかし、コロナウイルスが憎い。憎くて仕方がない。ただ、地球上からウイルスが死滅することはなく、上手に向き合い共存していくほかはない。だからこそ、この息苦しい時代を生き抜くためには何が重要なのか。
「何が良くて何が悪いのか」「何が本当で何が嘘なのか」を今まで以上に本質を見抜く感性、さらにはリテラシー力が問われる時代に突入したように思えてならない。
サッカーを好きでいられることも、人生を楽しく生きることも、根本は同じなのではないだろうか。夢を追いかけ、努力を積み重ねたリアリティーは人の心に響き学びを与えるものだ。そんな素晴らしい大会を次回は息子と2人、松屋の弁当を持って見に行きたい、そう思えた。
目に見えない敵に振り回されない、正常な世の中に「早く戻りますように」と願いながら。