韓国名門が突如身売り 日本プロ野球は対岸の火事にあらず
「イーマートはかねて球界参入に関心を持っていました。韓国プロ野球は日本とは違い、コアなファン層が20~30代と若い。実店舗とネット通販を販売の柱とする中で、実店舗で野球と連動したテーマパーク的な要素を取り入れるなど、これから家族を持つ若年層を中心に、さらに企業ブランドをアピールする狙いがあるとみられます」
SK買収が日本のプロ野球界に影響することはあるのか。さる経済ジャーナリストがこう言う。
「球団を身売りすれば、企業のイメージダウンが懸念される。しかし日本でも昨年、コロナ禍によって各球団は数十億円規模の減収を強いられた。今年もマイナスは避けられず、複数球団が経営的な危機にさらされているといっていい。イーマートのように球団を持つことで一層、企業ブランドを強化したい企業、投資を目的とした企業やファンドが買収に乗り出す可能性は十分にある。海外では昨年、米国の投資会社がアメフトのプロリーグを買収。日本でもスポーツに投資資金を呼び込もうとする動きが起きつつあります」
日本のプロ野球にとって、決して対岸の火事ではない。