澤村がRソックスと3年総額8億円で合意 緊縮財政だから実現
ロッテからFAでメジャー移籍を目指していた澤村拓一(32)が15日(日本時間16日)、レッドソックスと2年総額で300万ドル(約3億1600万円)で合意。米サイト「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が伝えた。同記者によると、投球回数などに応じて出来高が付く。一定の数字をクリアすれば、3年目の2023年の契約は自動的に更新され、総額で約8億600万円となる。
澤村は近日中にも、キャンプ地のフロリダ州フォートマイヤーズに入り、18日からのバッテリー組のキャンプに合流する予定だ。オープン戦ではオッタビーノ(35)、バーンズ(30)のベテラン両右腕と守護神の座を争うことになる。
レッドソックスは1901年創立の老舗球団。ア・リーグ東地区では宿敵ヤンキースと並ぶ名門だ。かつては松坂、岡島、上原らの日本人選手がプレーし、世界一にも貢献した。日本のファンにも馴染みのある球団のひとつだが、今回の澤村の入団は老舗球団の切実な事情から実現したものだという。ヤンキースと人気を二分するレ軍の入場料収入は毎年200億円超、総収入も約350億円の優良球団だ。コロナ禍による昨季のシーズン短縮、無観客開催は人気チームほど、球団の収支に影響を及ぼし、昨季のレ軍は約100億円の赤字に陥ったといわれる。