高梨4大会ぶり納得の銀 北京五輪は“円熟25歳”で「金」期待
ノルディックスキーの世界選手権(ドイツ・オーベルストドルフ)は日本時間4日未明、ジャンプ女子個人ラージヒル(HS=137メートル)決勝を行い、高梨沙羅(24)が1本目126メートル、2本目134メートルを飛び、合計287・9点で2位。2013年イタリア・バルディフィエメ大会以来、4大会ぶりの銀メダルを獲得した。
追い風が吹く悪条件の中、2本ともまとめた高梨は「こっちで一番のジャンプができた。反省点もあるが、手ごたえを掴むことができた」と、満足そうに振り返った。
来年2月開幕の北京五輪には3大会連続の出場が有力視される。3度目の大舞台で悲願の金メダル取りを目指すが、選手として最高の状態で五輪本番を迎えることになりそうだ。女子ジャンパーは25歳前後で選手としてのピークに達するとみられているからだ。
14年ソチ五輪で正式種目に採用されて歴史が浅いため、選手の数は限られるものの、ソチ大会金メダルのカリーナ・フォークト(当時22=ドイツ)は、25歳で出場した17年世界選手権(フィンランド・ラハティ)で個人ノーマルヒルを制して以降、W杯で2位が最高。18年平昌五輪銀メダルのカタリナ・アルトハウス(24=ドイツ)は昨季以降、国際大会では芳しい成績を残せず、すでに旬を過ぎたともっぱらだ。
今年の10月で25歳になる高梨は今大会のノーマルヒルで3位に入り、今季のW杯は優勝3度と上り調子。万全の状態で本番に臨みさえすれば、金メダルを期待できそうだが。