G秋広62年ぶり開幕スタメンへ 変化球攻略より大事なこと
球界最長身202センチを誇る巨人のドラフト5位・秋広優人内野手(18=二松学舎大付高)の周辺が騒がしくなってきた。
7日の日本ハム戦で、巨人の高卒新人としては1993年の松井秀喜以来28年ぶりとなるオープン戦2安打。原監督を「並の新人ではない」とうならせた。これまで3試合で9打数3安打、打率.333。球団の高卒新人では59年の王貞治以来62年ぶりの開幕スタメンも現実味を帯びてきた。
一方で打っているのはいずれも直球だ。ボール球になるタテの変化球に手を出すケースが目立ち、「キレだったり、変化の鋭さが今までと違う。レベルの違いを感じる」と変化球への対応に苦しんでいる。チーム内には「開幕後の一軍は時期尚早」という声もある。
元巨人の松井、現巨人の岡本和真、広島の鈴木誠也など多くの強打者育成に尽力した内田順三氏がこう指摘する。
「高卒新人のオープン戦の段階で、プロの直球に反応できているだけで立派。特に初球から直球に対して、しっかり振りにいけているところが評価できる。原監督が気に入っているのも、そういうところでしょう。変化球は最初は誰だって苦労します。あの松井だってそうだったし、誠也や岡本にしても、1年目の今の段階は、とても一軍どうこうという話じゃありませんでした」