大阪市が聖火リレー中止 第4波襲来で全国走破できるのか
実際、1日、リレーの初日を迎えた長野では、聖火到着を祝うイベントを無観客で実施。5月中旬から聖火リレーが始まる島根(15~16日)は中止を検討しており、鳥取(21~22日)もコースの短縮を検討中だ。
聖火は3日、岐阜に渡り、東海、関西、四国ルートを巡る。愛知は「感染状況が厳しい」(大村知事)ものの、県は今月5~6日のリレーについて「できる限りの対策を講じてきたため、しっかりやる」(スポーツ振興課)と、ヤル気マンマンだ。第4波に入った愛媛(21~22日)も、中止や規模縮小については「現時点で検討していない」(オリパラ推進室)という。
しかし、今は大丈夫でも、感染拡大は続いている。政府は「感染状況を踏まえた(リレーの)実施形態の変更はあり得る」(西村コロナ担当相)との立場だが、そんな悠長なことを言っている場合なのか。
「国民の8割が五輪開催に反対しているのに、聖火リレーを強行する大義名分はありません。万が一、クラスターが発生したら、どうするのか。本当に五輪を開催するつもりなら、ただちにリレーを中止すべきでしょう」(政治評論家・本澤二郎氏)
第4波はすでに襲来している。リレー中止も見据えないと、いざという時に混乱するだけだ。