“ドラフト&育成”の日ハム トレード獲得選手が気を吐く矛盾
かつての看板はどこへやら。
2月末のトレードで楽天から日本ハムに移籍した池田隆英(26)が22日、ロッテ戦に先発。7回を6安打1失点に抑え、チームの先発では最多の2勝目を挙げた。
日本ハムはもともと「ドラフトと育成」が基本方針。チームが日本一になった2016年の開幕スタメン10人のうち、8人が高卒入団の生え抜きだったことがそれを象徴している。しかし近年はどうか。17年、18年のドラフトで獲得した計14人のうち、高卒指名は9人だったが、19年、20年は計13人中たったの3人だけ。下位に低迷する焦りからか、目先の結果を追い求めて大学生や社会人の即戦力をかき集めても、その多くはほとんど機能していない。
即効性のある選手を獲得できないうえに、戦力にならない大学、社会人出身者たちの存在が足かせになって、若手の出番が制限されることになってはいよいよ悪循環。ドツボにはまるだけではないか。「ドラフトと育成」が看板の球団で最も球団で気を吐いているのがトレードで獲得した選手では最下位も当然だ。