八村塁に課せられる“五刀流”の仕事 POまで「マジック1」
米プロバスケットボールNBAウィザーズ・八村塁(23)に、エンゼルス・大谷翔平(26)ばりの働きが求められている。
チームは32勝38敗の勝率.457で、イースタン・カンファレンス10位。プレーイン・トーナメントといわれるプレーオフ進出決定戦出場までマジック1とし、日本時間15日のキャバリアーズ戦で勝てば、次のステージに進める(7~10位)。
ここにきて、チーム最多の平均31.4得点をマークしているエースのビールが左太ももを痛めて離脱。レギュラーシーズン残り2試合の欠場が濃厚だ。八村は2017年のMVPウェストブルック(前ロケッツ)とともにエースの穴を埋めているが、今後は大谷の三刀流を上回る五刀流の働きが課されそうだ。
今季、加入したウェストブルックから「1番(ポイントガード)から5番(センター)まで(全てを)こなせるのは、おまえしかいない」と、ハッパをかけられている八村は、実際に全てのポジションに就くことはなかったが、ディフェンスでは元MVPの期待通りの働きを見せた。スピードのある選手を止めに入ったり、自分(203センチ)よりも上背のある相手と対峙するなど、ネッツ・デュラント、クリッパーズ・レナードらのMVP受賞経験のある大物にも互角に渡り合った。