大谷は俊足と積極性がアダ…エ軍指揮官は走塁ミスに苦言
■「走塁ミスは二刀流の弊害」
「好走塁と暴走は紙一重とは言いますが、大谷は投球や打撃と同様に走塁のレベルアップが必要でしょう」と、JスポーツMLB中継で解説を務める評論家の三井浩二氏がこう続ける。
「大谷の走塁への意識が決して低いとは思いませんが、今季は結果的にチャンスを潰してしまうケースが目立っています。前の走者の動きを確認せずに、進塁を試みるというのはあってはならないことです。日本であれば罰金を科されてもおかしくはありません。特に三盗を試みれば、たとえ絶好球だろうと打者は見逃さなければなりませんから。キャンプで走塁練習をしていましたが、他の野手とは異なり、故障させたくない首脳陣の方針もあって、全力でこなしてはいないはずです。走塁でミスをするのは二刀流の弊害のひとつかもしれません」
エンゼルスはメジャーワーストのチーム防御率(5.32)が示す通り、投手陣は崩壊状態だ。
「打線が1点でも多く稼ぐしか勝機を見いだせないだけに、大谷は走塁面で細かい配慮が求められる。盗塁を狙う際には、後を打つトラウト、レンドンと相手投手との相性を考慮するなど、細心の注意が必要でしょう」(前出の三井氏)